幼児のおやつ(間食)は、1日1〜2回、時間を決めて与えるのが目安です。こども家庭庁の「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」では、幼児は胃の容量が小さく、消化機能も未熟なため、3回の食事だけでは必要な栄養素を摂ることが難しく、間食は「食事の一部」と位置づけられています。
この記事では、ガイドにもとづいて、おやつの回数・時間・内容、与えすぎた時に起こりやすいこと、おやつの時の安全をまとめます。
(確認元:こども家庭庁「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド【確定版】」令和4年3月、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」。確認日:2026年10月6日。一般的な情報で、個別の栄養指導の代わりにはなりません)
おやつの回数・時間・量
| 項目 | ガイドの内容 |
|---|---|
| 位置づけ | 間食は、食事の一部。1日3回の食事で補えないエネルギーや栄養素を補う内容が望ましい |
| 回数 | 与えるなら、時間を決めて1日1〜2回とし、生活のリズムを整える |
| 食事との関係 | 空腹で食事の時間を迎えられるような生活リズムをつくる。飲料でも、量が多かったり、食前に与えたりすると食欲に影響する |
| 欲しがる時 | 子どもが欲しがるままに与えると、むし歯、肥満、偏食の原因になりやすいため、時間と量を決めて与える |
| 市販のお菓子 | 与えすぎに注意する |
離乳が完了した後の目安として、ガイドは、食事は1日3回で、その他に必要に応じて1日1〜2回の間食としています(1歳6か月頃の項目)。離乳の完了の頃の「補食」は、離乳の支援ガイドにも同じ考え方が書かれています。
どんなものを選ぶか
ガイドでは、保護者がおやつの内容を気にしていない場合、果物、野菜、牛乳・乳製品、穀類、いも、豆類など、食事でとりきれない栄養素を補えるものを選べるよう配慮が必要、とされています。
- 果物(食べやすい大きさ・固さにする)、乳製品、おにぎり、ふかしたいもなど、食事の一部になるものを例にすると考えやすくなります(一般的な考え方)
- 甘い飲み物やお菓子は、量と回数を決める(ガイドの調査では、甘い飲み物やお菓子を1日2回以上とっている子は、2〜3歳未満で41.9%、5歳以上で28.9%)
- 袋のままの大容量を渡さず、皿に決めた量を出す方法があります(一般的な方法)
ガイドの事例集には、帰宅後にラーメン一杯、食パン一斤など、おやつとはいえないほどの大量の間食をしていた例が紹介され、体重が増える場合は、家庭での食習慣を含めた過ごし方を保護者と確認する、とされています。
むし歯との関係
ガイドの調査では、むし歯のない子どもの方が、間食を時間を決めて与える、甘いものを少なくしている、間食でも栄養に注意していると回答した割合が高い傾向が示されています。間食の時間を決めていない家庭は、全体で43.7%でした。むし歯のある子どもの保護者には、間食の与え方とむし歯の関わりを説明することが、ガイドで勧められています。
おやつの時の安全
- 乳歯の生えそろう3歳頃までは、食べづらさや、窒息・誤嚥の原因になる食品(弾力のあるもの、繊維のある肉・野菜、ピーナッツや大豆など)に配慮が必要(ガイド)
- 豆・ナッツ類、ミニトマトなどの与え方は食べ物による子どもの窒息を防ぐにまとめています
- 食べさせる時は、一口の量を確認し、飲み込んでから次の一口を入れる(ガイド)
- パッケージの原材料の表示は食物アレルギー表示の見方で確認します。同じ商品でも、味や種類で原材料が違うことがあります(ガイドの事例)
食事のリズムを整える
おやつは、食事のリズムの一部です。離乳から幼児食への進め方は離乳食の進め方の目安、冷凍の幼児食などの使い方は幼児食の進め方と、冷凍幼児食の使い方で説明しています。
食べる量が少ない、むら食いがある時は、ガイドでは、1週間程度の状況を確認し、成長曲線で発育が順調で、バランスよく食べられていれば問題はない、とされています。心配な場合は、かかりつけの小児科や、自治体の栄養相談に相談してください。
まとめ
- おやつは食事の一部。時間を決めて、1日1〜2回
- 欲しがるままに与えると、むし歯・肥満・偏食の原因になりやすい。量を決めて出す
- 3歳頃までは、窒息・誤嚥の原因になる食品に注意する


