幼児がひらがなや数字に興味を持つ時期は、子どもによって違います。文部科学省の幼稚園教育要領では、幼稚園修了時の姿の一つとして、遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ね、それらに興味や関心、感覚をもつようになることを挙げています。教え込むより、生活や遊びの中で、文字に触れる機会を増やすことが出発点になります。
この記事では、幼稚園教育要領の考え方にもとづいて、幼児期の文字への関心の育て方と、家庭でできる工夫をまとめます。
(確認元:文部科学省「幼稚園教育要領」(平成29年告示)。家庭での工夫は一般的な内容です。確認日:2026年10月6日)
幼稚園教育要領が示す文字への関わり
| 箇所 | 要領の記載 |
|---|---|
| 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(8)数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚 | 遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる |
| 領域「環境」の内容 | 日常生活の中で、簡単な標識や文字などに関心をもつ |
| 同(9)言葉による伝え合い | 絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりする |
ポイントは、「自らの必要感に基づき」という部分です。名前を書きたい、手紙を書きたい、看板を読みたい、といった子ども自身の「使いたい」気持ちが、文字への関心を育てます。
家庭でできる工夫
- 絵本の読み聞かせ:言葉の楽しさに触れる。指でなぞりながら読むと、文字と音が結びつく
- 身の回りの文字:看板、お店の名前、お菓子の袋など、生活の中の文字を一緒に読む
- 名前を書く:自分の名前は、最初に書きたくなる文字の一つ
- 手紙ごっこ:家族にお手紙を書く遊び。絵と文字の混ざった手紙でもよい
- カルタ・しりとり:遊びの中で、文字や言葉の音に親しむ
教材を使う時の考え方
ドリルや通信教育の教材を使う場合も、子どもが楽しめているかを最初に見ます。嫌がる時は、無理に続けず、遊びの中で文字に触れる方法に戻すのも一つの方法です。字が読めない年齢でも取り組めるよう、読み上げの機能がある教材もあります。幼児の通信教育の選び方は、幼児の通信教育の選び方|年齢・費用・退会の条件を確認する4つの観点にまとめています。
小学校入学前に身につけておきたいことは、小学校入学前に準備すること、小学生になってからの家庭学習は、小学生の家庭学習|タブレット学習・家庭教師の違いと選び方で説明しています。
まとめ
- 幼稚園教育要領は、遊びや生活の中で文字などに親しみ、興味や関心をもつ姿を示している
- 子ども自身の「使いたい」気持ち(名前を書きたい、手紙を書きたい)が関心を育てる
- 読み聞かせ、身の回りの文字、名前、手紙ごっこ、カルタなどで、文字に触れる機会を増やす
- 教材は、子どもが楽しめているかを見て使う。嫌がる時は無理に続けない


